「DIYワークショップin紀の川市」が開催されたこの時期は、あちらこちらで大きな黄色の果実をつけた八朔の木々が見られ、ちょうど収穫のとき。今回のワークショップは、現役の大工さん監督のもと、空き家となった古民家をDIYするというものでした。

空き家問題への取り組み、
古民家DIYワークショップとは

近年、全国的に所有者の高齢化や相続による権利関係の複雑化など、様々な要因で管理不全となってしまう空き家が増加しています。そのような空き家を放置し続けると、草木が生い茂って近家に侵食したり、老朽化によって景観が悪化したり、様々な問題の原因となります。
一方で、最近では店舗や事務所に古民家を利活用する企業や、リノベーションして住居とする方が増えています。とはいえ、ノウハウがない状態では、空き家を利活用しようと思っても、容易にできるものではありません。
そのため、DIYを体験して面白さを感じてもらうことで、空き家の利活用を促進しようと、今回ワークショップが開催されました。

大工さんの技術を学びDIYをしよう

今回のワークショップでは、工具の使い方と修繕のポイントを教わりながらDIYを体験。慣れていくうちに参加者さん同士で教え合い、協力し合い和気あいあいとした雰囲気でした。
その一部を簡単にご紹介します。

工具を使ってみよう！使用用途について

大工さんではなくても使う機会の多いノコギリ。一口にノコギリといっても種類がたくさんあります。たとえば、刃が細かいノコギリは綺麗に切れますが、一回の動作で切ることができる深さが浅いため、大きなものを切るには不向きです。このような、ノコギリの刃の性質の違いを頭に入れて、力の入れ具合に四苦八苦しながら、木材カットを体験しました。

古い障子をリメイクしよう！建具について

障子や襖などの建具が、外れなくて困ったときは、ジャッキや角材を使うことで取り外すことができます。
また、取り外した障子は、その格子を活かし、透明なアクリル板をはめたり、塗装をしたりしてモダンなリメイク建具作りの体験をしました。

床にクッションフロアを！ビスの打ち方について

床材を貼る前に、下地の上に合板を貼ります。こうすることで、床材が貼りやすくなり、強度もアップ。ビスの打ち方や、クッションフロアの貼り方のポイントを習ったあと、実際にクッションフロアを貼る体験をしました。

壁の塗り替え！下準備と養生テープについて

塗装をする前は、下準備が大切です。長年の汚れを落としたり、養生テープを貼ったり、シーラーという下塗り材を塗ったり、たくさんの工程があります。壁材や塗料の特性、作業の工程についての説明を受けたあと、壁の塗装に挑戦しました。

参加者さんに感想を聞いてみた！！

今回のワークショップに参加を決めたきっかけと実際に参加した感想を伺いました。

もともと作ることが好きなこともあり、面白そうなワークショップがあると知り、娘と参加を決めました。家庭用インパクトドライバーを使用して、DIYをすることがありますが、大工さんが使われている道具（インパクト）を使わせてもらい、馬力の違いに驚いています。DIYをするうえで、道具について詳しく知ることができ良かったです。
家は古くなっていくものです。今住んでいる家を自分たちで修繕し、大切に住み続けたいです。

実家が古くなってきているので、DIYを学び活かせるのでないかと思い参加しました。
私はアパート暮らしなので、DIYも棚を作る程度です。正しい道具の使い方も知らなかったので、良い勉強になりました。
なによりも、修繕が必要な古民家を実際にDIYする体験は面白く、実家だけでなく、ご近所で困っている方がいれば、修繕のお手伝いをしたいと思ました。

家のデッキを自作したのですが、あまり良いできではなく…
何かを自作したいときや修繕などで、活かせるのではないかと思い、このワークショップに参加を決めました。
道具で、こんなにも作業のしやすさが変わるのだと驚いています。そして、実際に修繕することで、ビスを打つ箇所などポイントが理解できました。参加して良かったです。

紀の川市では、空き家の利活用に力を入れています。
今後も空き家を利活用したイベントなどを開催していきます。最新の情報につきましては、お知らせページで更新いたします。
気になるものがございましたら、お気軽にご参加、お問い合わせください。

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