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いちご就農を徹底サポート、
紀の川アグリカレッジ。
いちご就農を徹底サポート、
紀の川アグリカレッジ。
1年を通してさまざまなフルーツが収穫できる紀の川市。もも、かき、いちご、キウイ、いちじく、はっさくは、全国または県内で有数の生産量を誇ります。紀の川市で豊かなフルーツが収穫できるのは、豊かな大地と穏やかな気候、雄大な紀の川の水源。そして何より「よりよいものをつくりたい」という想いを持つ、農家さんたちがいるからです。
今回は、そんな農家さんの想いと技術を継承し、いちごでの独立自営就農をサポートするプログラム「紀の川アグリカレッジ」について紹介します。
目次
紀の川アグリカレッジとは
紀の川アグリカレッジは、いちご栽培に特化した新規就農者向け研修プログラムです。数あるいちごの品種のうち、和歌山県オリジナル品種「まりひめ」の栽培について学ぶことができます。
コースは2つ。農業経験者・親元就農者向けの1年コースと、農業未経験者向けの2年コースがあります。農家さんの元で研修し、栽培技術を習得できるのはもちろんのこと、農業経営に必要なスキルを座学でしっかりと身につけることができます。
充実の農業実習と、
農業経営をしっかり学べる研修プログラム
育苗から収穫まで、いちご栽培の幅広い知識と技術を実地研修を通して学べる本プログラム。
研修先は、受入農家さんと研修生の相互希望を加味して決まるため、自分が希望する栽培方法を実践している農家さんの元で研修を受けることができます。
また紀の川アグリカレッジでは、農業経営の指導にも力を入れています。
各種申請書の書き方・確定申告といった会計処理の方法から「どこで、どうやって売っていくか」というブランディングまで、幅広く学びます。
研修期間が終了したら、基本的に独立という形になりますが、すぐに独立ができない場合でも研修後1年までは就農に向けて継続的にサポート。つくり方を学んで終わりではない、「農業で生活していく」ことを見据えたプログラムになっています。
紀の川市の農業を盛り上げる
受入農家「いわつるfam.」
研修生の受け入れをされている「いわつるfam.」岩鶴さんご夫婦にお話を伺いました。いわつるfam.さんでは9品種のいちごを栽培しており、いちご狩りの楽しめる高設栽培のビニールハウスも所有されています。また2023年10月には、いちごを使ったスイーツが楽しめるカフェもオープンされました。
紀の川アグリカレッジ研修生の受け入れは、奥さまのご提案だそう。
意欲のある若い世代の人たちに、紀の川市の農業を一緒に盛り上げていってほしいという想いがあったからです。
研修生たちは、みんな真面目で本気の人ばかり。
何がわかっていて、何がわからないのか、密にコミュニケーションを取りながら研修を進めていきます。「いちご農家に向いている人は、細かい作業を苦手としない、真面目な人ですかね」とおふたりは言います。
「ただ作って売るだけじゃない、作ったものに正しい価値をつけていく」
それが、これからの農業に求められることだと、おふたりは考えています。いいものを作りたいという「想い」と、それをただ売るのではなく「どうやって価値を創造し、伝えていくか」というブランディング。両方を備えた農家さんを育てるため、今日もおふたりは研修生と向き合います。
Strawberry Garden いわつる fam.
【住所】和歌山県紀の川市赤尾340-5
【電話】070-1767-1115
【カフェ】土日祝 11:00-17:00
※不定休あり
【WEBサイト】https://iwatsuru-fam.com/
技術と想いを受け継ぐ、いちごづくり
研修プログラムを受講してみて
現在研修中の、2人の研修生にもお話を伺いました。
1人目は、紀の川アグリカレッジ1期生の扶蘇(ふそう)さん。出身は大阪府柏原市で、前職は農業とはあまり関係のないお仕事をされていました。ビジネスプランコンテストを見学した際に「作るだけではない、売るための魅せ方を考える農業」の話を伺って、就農に興味を持ったそうです。
実際に受講してみて「やっぱり、難しいことが多いです」と扶蘇さんはいいます。水やりの時間、農薬の分量。いちごはとても繊細なフルーツなので、季節、気温、湿度によって臨機応変な対応が求められます。それを受入農家さんに相談しながら実践し、しっかりと身につけていきます。「毎日が勉強です」扶蘇さんは、笑顔でそう答えてくれました。
「農業経営に関する座学があるところも、ありがたいです」
紀の川アグリカレッジでは、実技と座学の両方からいちご就農をサポート。だからこそ、マネジメントについて学べるのはもちろん、実習でわからなかった部分は座学で補うことができるのです。
最後に、今後の目標を伺いました。
「日常のご褒美になるような、特別ないちごをつくりたい」
これからの未来を見据えたまっすぐな目でそう答えてくれました。
2人目は、紀の川アグリカレッジ2期生の北野さん。出身は和歌山県海南市で、前職は東京で航空物流のお仕事をされていました。コロナで働き方や生活に変化があったことで、転職を考えるようになり、ご家族と一緒に移住を決意。出身地である和歌山県で実施されていた紀の川市のプログラムを見つけ、受講を決めたそうです。
「土地探しって、本当に大変なんです」
受講者はまず、2年後の独立に向け土地探しを始めます。地域の方と打ち解けるには、それなりの月日が必要です。紀の川アグリカレッジは、市が運営する新規就農者向け研修プログラム。市のサポートのおかげで、早い段階から地域の方に信頼していただくことができ、交渉がスムーズに進んだそうです。
「作業の意味が理解できるようになったとき、おもしろいと感じます」
ビニールハウスに並ぶ苗や水やり。普段何気なく見ていたものの全てに意味があるんだと理解できたとき、農業の奥深さに触れ、やりがいを感じると北野さんは言います。
「やらないで後悔するなら、チャレンジするべき。周りの人に相談しながら、覚悟を持って、飛び込んできてください。」受講を検討しているすべての人に、北野さんはエールを送ってくれました。
まずは、話を聞いてみませんか
オンライン説明会・現地視察会について
紀の川アグリカレッジでは、年に2回、実際に農家さんの元を訪れる現地視察会を行なっています。また、「まずは概要だけ聞きたい」という方向けにオンライン説明会も開催しています。
今後の詳しい予定に関しては、公式ホームページをぜひご確認ください。
【公式ホームページ】https://kinokawa-agri-college.com/