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親子de宝石探し~紀の川市竹房橋~

親子de宝石探し~紀の川市竹房橋~

ごきげんよう!パン狂いの和歌山取材ライター・ikeari(いけあり)です。
今回ご紹介する「紀の川市de親子遊び」は、宝石探しです!

奈良県室生川ではガーネットが採れる

「宝石?!そんなステキなもの、川から採れるの?」と思いますよね。

釣りに、キャンプ!さまざまな人が集まる「竹房橋」

実は、奈良県の「室生川」では、1月の誕生石でもある「ガーネット」が採れるんです。そう、川から。それはもう、川砂の中に混じってたくさん。
奈良県の「室生川」で娘と川砂を漁りながら、ふと思いました。
「もしかして、水晶くらいなら、紀ノ川からも採れるのでは?」
これはもう、試すしかありませんよね!

水晶を求めて、早速「竹房橋」にやってきました!

名称:竹房橋(たけふさばし)
住所:和歌山県紀の川市竹房 竹房橋
Googleマップで見る
駐車場:河川敷に駐車

上記Googleマップの位置に車を進めると、河川敷に降りていく砂利道に出ます。そのまま砂利道をゆっくりと進んでいくと、橋の下に複数の車が。橋が屋根代わりにもなるのが嬉しいですよね。

中には、川のど真ん中に駐車し釣りをしている強者も。車の特性により、各自で判断してくださいね。
川原には、複数のBBQセット。キャンプのため、テントを張っている人が多くいました。みんな、それぞれ「紀ノ川」を満喫しているようです。

早速、川砂を採取!

川砂採取に必要なのは、以下の3点。
●スコップ(川砂をさらうのに使います)
●鉢皿(パンニングに使います)
●バケツ(川砂を持ち帰るのに使います)

子ども連れで、川の中心部や流れが早い場所に行くのは危険度大。むしろ、端っこの方が川砂が溜りおすすめです。


スコップで砂を掬ったのがこちら。大きな石は、子どもが勝手に入れました(笑)大きな石はパパっと抜いて、ある程度同じ大きさの石に揃えて、パンニング。パンニングとは、比重の違いを利用し、砂をより分ける手法です。

寄り分け、残った砂がこちら。赤い砂や黄色い砂、透明の砂。カラフルで、美しい色合いですよね。これは、期待できるかも……?!
人も多く、場所も川沿い。川砂採取は手早く、仕分けは自宅で、がおすすめです。

集めた川砂は、バケツに入れて持って帰ります。どんな石があるのか、楽しみですね。

雨が降ってきたため、急いで車に向かいます。車に向かう際も、足元の石に目を配ります。真っ白な石! 調べてみると、何か特別な石だったりするのでしょうか。

こちらは、少し透明感のある白い石です。石英だったり?! 家で調べるのが楽しみです。


採集した石が一体「何の石」なのか?
調べるために、和歌山県海南市にある『和歌山県立自然博物館』を訪れてみました。

あまりに気になりすぎて、石を展示している『第2展示室』へ直行! 『第2展示室』内には、和歌山県で発掘された石の数々や、化石などが展示されています。

今回お話をお伺いしたのは、『小泉 奈緒子(こいずみ なおこ)』さん。岩石や鉱物担当の学芸員さんです。事務所に「石について聞いてみたい!」とアポなしで突撃し、お呼びしました。
発掘等で出張されていることも多いため、事前にメールや電話でアポ取りするのがおすすめですよ。

まず聞いてみたのは、大きくて白い石。なんとなく予想できる方もいるかもしれませんが、この石は何の石でしょうか?

「これは石英の塊ですね!」と小泉さん。石英は、水晶の粒がぎゅぎゅっとなって作られる(?)イメージだそう。見分け方として、白く濁った石英を水で濡らすと透明感があるものが『石英』です。

もうひとつ! 私が気になっていた小粒の石?砂?を確認していただきました。少し紫がかっていて……あまりない色に見えます。

「これは、『紅れん片岩(こうれんへんがん)』のカケラですね」とのこと! アップしてみると……確かに、赤紫色の鉱物が見えます。ちなみに、今回採取した小粒の石は白雲母(しろうんも)も含んでいるため、より紫がかって見えるそう。石の魅力的なところですね!

ほかにも、紀の川市で採れる可能性のある石はあるんでしょうか。追加で聞いてみました!

「『紀ノ川』ではないけれど、『貴志川』では『珪孔雀石』が見つかるかもしれません。うっすらと緑色に色付いているカケラが見つかるかも。鮮やかな緑色は99%見つからないかもしれないけれど、見つかるときは見つかります」

「あと可能性があるとすれば、『黄鉄鉱』ですね。ほかの石にキラキラっとしたものが付いていることがあります。また、こちらも99%見つからないかもしれないけれど、運が良ければ1mm四方のキューブ型の結晶が見つかることもありますよ」とのこと。

紀の川市でも、川砂をよく見てみれば、宝物のように取っておきたくなる鉱物を発見できそう。親子で探して、学芸員さんに見てもらって……。素敵な宝探し、やってみてくださいね!

この記事を書いた人

ikeari(いけあり)

紀の川市でも、川砂をよく見てみれば、宝物のように取っておきたくなる鉱物を発見できそう。親子で探して、学芸員さんに見てもらって……。素敵な宝探し、やってみてくださいね♡