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紀の川市の自然がはぐくむ夜の絶景
初夏を告げるホタル鑑賞

紀の川市の自然がはぐくむ夜の絶景
初夏を告げるホタル鑑賞

みなさんこんにちは、「きの かわいち」です。お元気ですか?
梅雨も明け、暑さが日ごとに増しています。いよいよ夏本番ですね!

ある金曜日のお昼休み、
「週末は妻と久しぶりに出かけようかな」とつぶやくと、職場の同僚が一言。

「それならホタルを見に行くのはどう?」

そう!
紀の川流域に広がる紀の川市にもたらされる水の恵み、
それは野菜や果物だけにとどまりません…!
地域の方が大切に守ってきた、
紀の川市の初夏の風物詩、ホタルによる光の舞についての体験をお届けします!

いざホタルの舞台へ!
紀の川市 重谷川沿い、江川中蛍観賞地

6月上旬の土曜日の夕方、
妻と車に乗って一走り。目的地に到着!

鑑賞会に向けて、下見がてら周辺をてくてく…。

紹介してもらった場所は、紀の川市の重谷川沿いの那賀地区江川中(えかわなか)。
調べてみると、「普段は地元の散歩コースとして親しまれ、秋はヒガンバナが咲き、
四季を通して美しい場所」とのこと。

「春はここにお花見に来たいね。」と妻。
確かに!よく見ると川沿いに並ぶのは桜並木でした…!

ホタルは6月の季語。ここで見られるホタルは6月上旬に見頃を迎えるそう。

散策路は道路がきれいに整備されていています。
ホタルの生態解説パネルを発見!休憩ベンチやトイレもあるので安心です!
調べた情報によると、ホタルが飛びはじめるタイミングは、夕日が沈みあたりが暗くなる19時から20時が狙い目みたいです。
現在時刻は…16時!
待ち遠しくて早く来すぎてしまいました!

せっかくなので近辺を散策すべく、
買い出しもかねて近くにあった直売所へ行ってみることに。

毎日通いたい!朝採れ野菜とフルーツの直売所
「ファーマーズマーケット紀ノ川ふうの丘」

扉を開けると、きれいに並べられた一面の野菜やフルーツがお出迎え!

瑞々しい香りを放つ桃に、パリッと張りのあるピーマン、ツヤツヤに光るトマト…!
妻も目を輝かせています。

「ここに並ぶ野菜たちは地元の農家さんが毎朝採れたてを直接運んでくれているから、
新鮮さが違いますよ!」
と、ファーマーズマーケット紀ノ川ふうの丘のスタッフ、宮川さんと宇田さんが話しかけてくれました。

「おいしさの秘密はズバリ水と土です。」と宮川さん。
紀伊水道に注がれる紀の川の水の恵みは奈良県の川上村の源流、吉野川からやってきます。
その水分をたっぷりと含む特有の粘土状の土。
そして温暖な気候など様々な条件が重なって、紀の川市のおいしい農作物が育つとのこと!

この後のホタル鑑賞のことをお伝えすると、
ホタルは小さい頃から暮らしのすぐそばにいたから日常的に眺めていた、と話す宇田さん。
ここでも紀の川市の「水」そして「土」は関係しているようです。

「ホタル飛んでたら楽しいですからね、ええところ住んでるんだなあって思います。
羨ましいってよく言われます。」

「水」を大切にするという思いは地域の方々も共通してもたれているようで、昔はそのまま流していた生活排水も、浄化槽を作るなど対策をすることで、今ではきれいな環境を維持できているとのこと。

「今の旬はなんといっても桃と夏野菜!」と教えていただきました。

今晩は夏野菜カレーとキンキンに冷やした桃を食べよう!と妻。
蒸し暑さを吹き飛ばす、フレッシュな食材たち。
紀の川市で過ごす夏、最高だ…!

「大自然に囲まれながらお買い物やアクティビティが体験できるのがこの土地の魅力です。」
鮎釣りやスカイスポーツ、キャンプ場など幅広い年代の方が楽しめるスポットも沢山あるみたい!
春に咲き誇る桃の花や夏のホタルなどの天然の風物詩、1年中収穫できる様々な種類の野菜やフルーツ…。

スタッフの宮川さんと宇田さん、紀の川市の魅力をたっぷりとご紹介いただきありがとうございました!

直売所にはカフェも併設されていました!
オープンカフェ風車さんは、フルーツバーガーなど目を引くメニューをオープンスペースで
食べることができ、ムリーノさんは地元の新鮮野菜を主菜に、旅をテーマにした料理を提供してくれるユニークでおしゃれなカフェ!
どちらも素敵すぎる!次は食をメインに訪れよう!

紀の川地域の人々に守られ続ける光の乱舞。

時刻は18時。
ホタルが飛ぶ時間が迫る中。
川の側は気温が低くて、水の流れる音が涼しげです。
そして、透明度が高い!川の底まで眺めることができました。
妻とベンチに座って納涼をしていると、そこへ「江川中ホタルを守る会」の会長の西谷さんが今夜の観測にいらしていました。

「ホタルが育つための条件は、幼虫のエサとなるカワニナが住みやすいきれいな「川」だよ」と西谷さん。

「江川中ホタルを守る会」は地元を愛する想いから地域住民の有志で団結し、ホタルの住みやすい環境を作るべく日々活動されているのだそう!
活動内容は、車のヘッドライトを防ぐための遮光ネットの設置など、鑑賞会の準備や交通整理、川を守るための草刈りやゴミ拾いなど。約30人の方々がホタルを守る活動に取り組んでいるとのこと。

ホタルを守ろうという意識は地域でも一丸のものとなっていて、例えば、農家さんが自然に優しい農薬を使うなどの配慮をされているそうで、一時は川が汚れて減っていたホタルも、川がきれいになり、少しずつ戻ってきたそうです。

「ホタル鑑賞に訪れる人は県内に限らず遠方の人が多いよ。車のナンバーを見ると和泉、堺
奈良からも…。毎年来てくれて撮影してくれる人もいる。暗がりで顔は見えにくいけどね…笑。」

ホタルを通じていろいろな交流が生まれているんですね。毎年活動されるのは大変だと思いました。続けられている魅力を伺ってみると…。

「そうだなぁ、入口から川の土手に降りてきたときにすぐ目の前でホタルの乱舞が見られるんだけど、その時に聞こえる「わぁっ!!!!」という鑑賞にいらしたみなさんの声やね。やっぱり、その喜びの声を聞けることが楽しみで、活動を続けていけるのだと思うよ。」

少しづつあたりは暗くなり、気がつけば20時過ぎ。
月の光が増してきました。
そろそろ良い頃合いなのではないだろうか!

妻と並んで河辺の方を覗きこみます。

茂みの方は真っ暗闇で何も見えません…。川の流れる音とカエルや虫達の鳴く声が聞こえるだけです。
ちょっぴり不安な気持ちになっていたその時…。

「あっ!」

妻の指さす方向へ、一筋の黄色い光がよぎりました!
「今のがホタルかな?!」
光は空中に線を描くように川下の方へ移動していきます。
それを必死に目で追う僕たち。

行き着いたのはさっきまで観察していた茂みよりも深くて少し奥まった林の中。
その中を注意してのぞいてみると・・・。

「わぁっ!!!!」

無数のホタルが、あちらこちらに光跡を残しながら川のほとりを飛んでいます!
まさに…乱舞!
暗闇の中にゆらゆらと揺れる、緑がかった黄色い光。
幻想的、という言葉がピッタリの空間がそこにはありました。

妻と夢中になって柵を覗きこんでいると、
ホタルが手の届くところにまで飛んできました。
まさかこんなに間近で見られるなんて…!

川のせせらぎ、カエルや虫達の音色、そしてホタルの光…。
それらすべてがあまりにもゆるやかで、時が経つのも忘れて癒やされたのでした。

五感で楽しむ
紀の川市の大自然。

紀の川市重谷川沿い、江川中のホタル。この土地ならではの初夏の1シーン。
毎年6月の第1月曜日から12日間、ホタルの鑑賞会が開催されます。

帰途について、来年も妻と見に行こうと心に決めながら、
ふうの丘で買ってきた桃をパクリ。
紀の川地域の「水」がもたらす大自然の恵み。それはホタルのゆりかごであったり、美味しい野菜やフルーツであったり・・・
この地に五感で触れてみて、その豊かさを体験してみませんか?

今回も最後まで読んでくださり、どこか田舎に住んでみたいと考えている方、移住先を探している方は、「紀の川市」を一度見に来てください。そして、もし紀の川市を少しでも気に入っていただけましたら、ぜひ、こちらでお話をさせてください。

あなたの人生の旬を「紀の川市」で・・・

それでは、又、次回をお楽しみに!以上、きの かわいちでした。

ファーマーズマーケット 紀ノ川ふうの丘

「ファーマーズマーケット 紀ノ川ふうの丘」

所在地: 〒649-6602 和歌山県紀の川市平野927
電話番号:0736-75-3173
営業時間:9:00~17:00
定休日:火曜日
公式サイト:https://www.kinokawa.or.jp/shop/fuu-no-oka/

江川中蛍鑑賞地

「江川中蛍鑑賞地」

所在地:〒649-6605 和歌山県紀の川市江川中103

この記事を書いた人

きの かわいち

30代後半の会社員です。
田舎ぐらしに憧れていたわけではないですが、紀の川市に惹かれるものがあり、思いきって夫婦で移住を決意しました。
今は、休みの日に紀の川市の新たな魅力を、発見をするのが楽しみとなっています。