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住いも甘いも紀の川市「Good for Kinokawa」

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声から生まれたつながりの輪。
古民家で目指す場所づくりとは。

声から生まれたつながりの輪。
古民家で目指す場所づくりとは。

馬越 愛さん
馬越 忠昭
Umakoshi Ai
Umakoshi Tadaaki

和歌山市出身、実家の米粉を使ったお菓子をマルシェなどで販売している愛さん。大阪市出身、法律事務として働く忠昭さん。結婚を機に大阪市へ移るが、コロナの影響で和歌山への移住を考え始める。同時期に始めたポッドキャストをきっかけに、全国各地に知人の輪が広がったことから、人が集まる場として​古民家を活用させること​を決意。2021年2月、紀の川市へ移住。

遡ること南北朝時代、楠木正成の弟である和田高遠によって築かれた「紀伊・古和田城」。和田城を廃して和泉国岸ノ城(現在の岸和田)に移ったため、この地を古い和田として古和田と呼ぶようになった。そんな由緒ある古和田城跡地の古民家に移住した馬越 愛さん、忠昭さんご夫婦に話を伺った。

夢をたぐり寄せた古民家との出会い

和歌山市出身の愛さんと、大阪市出身の忠昭さん。結婚を機に、生活の拠点を大阪市に移して10年が経とうとしていた。
元々リスナーとして利用していた愛さんの影響で、夫婦でポッドキャストでの音声配信を始めた2人。次第に全国に知人の輪が広がった。様々な背景を持つ人とのつながりの中、自分たちが好きなことを楽しめる「場所」に興味を持つように。

そんな馬越さんご夫婦が本格的に移住を考え出したのは、2020年5月頃。ちょうどコロナによって世の中が大きく変わっていく時期だった。

実家米を使ったお菓子をマルシェで販売していた愛さんの仕事は、軒並み中止に。今後の生活を考えさせられる日々が続く中、不本意ではあったが一度マルシェを辞めることを決意する。一方で、法律事務の仕事をしている忠昭さんは、週2日のリモートワークが始まった。「都会暮らしへの疲れから、田舎でのんびり暮らしたいとはずっと思っていました。両親の年齢もあり、生活も大きく変わった今がそのタイミングだと思ったのが移住のきっかけです。」と愛さん。

当初は普通の一軒家を探していたが、たまたまネットで紀の川市内にある古民家を見つけた。敷地面積200坪、日本庭園付きの本邸とは別に離れがあり、全部で14部屋もある大きな古民家。2人で住むには広すぎると、最後まで悩んだのは愛さんだった。「ここまで広かったら何でもできる。友人も多い私たちなので、いつでも誰でも気軽に立ち寄れる場所を作ろうと、器の大きい夫に背中を押されました。」

広い古民家との出会いから、一度は諦めかけたマルシェへの想いが再び蘇った愛さん。人が集まる場所として空き家をどう活用しようかと、胸を躍らせる毎日だ。素敵な縁側に、歴史好きのご主人の心を掴む古城跡という事実。知れば知るほどこの物件が気に入り、2021年2月、築100年の空き家での暮らしをスタートさせた。


周囲の優しさに助けられる日々

紀の川市に移住してから、まだ間もない馬越さんご夫妻。この場所から始まる夢への期待が膨らむ一方で、地方移住ならではの様々な問題に直面している。
「一番は下水の問題ですね。都心部と違い、下水の設備が整っていないエリアも多い。また、浄化槽には保守点検、法定点検などいくつもの点検が必要で、業者によって価格も異なる上に、エリアによって業者ごとのテリトリーが存在することも。単純に価格や利便性で選ぶのは難しいこともあります。」と愛さん。

住んでみてはじめて気づくのは問題ばかりではない。馬越さんご夫妻が驚いたのは、地域住民の優しさだ。
「とにかくご近所さんがみんな優しいことですね。最初はすごく身構えている部分もありましたが、ご挨拶に行くと快くその地域のルールや私たちが知らないことを色々教えてくださって。ご近所さんのおかげで、助けられていることばかりです。」

まだまだ始まったばかりの紀の川市での暮らし。不安も多い中、地域住民の存在を心強く感じていると話す。


全国から人が集う拠点づくり

とにかく自宅のリフォームを進め、快適な暮らしをまずは整えていきたいと話す馬越さんご夫婦。
「電気工事士や建築士の友達に手伝ってもらいながら、少しずつDIYを進めています。素人なのでわからないことばかりですが、毎日新鮮な学びがあって楽しいです。」と忠昭さん。
倉庫を改修してシアタールームやスタジオをつくること、庭でハーブやベビーリーフを育てること。人が集い新たな夢が生まれる場所へのアイデアは尽きない。

先輩移住者として、紀の川市への移住に興味がある人に協力したいと話してくれた馬越さんご夫妻。まだまだ空き家の改修や諸手続きに忙しい日々が続くとは思うが、興味がある方はぜひ、馬越さんの元に訪れてみてほしい。


教えて!センパイ!

きうぷる

Q1. 紀の川市を一言で表すとなにぷる?

馬越さんご夫婦

ちょうどいい、これに尽きます。

きうぷる

Q2. 移住者へのアドバイスはなにぷる?

馬越さんご夫婦

とにかく人に直接聞くことと、生活インフラについてよく調べること。ネットでは拾いきれない、その土地ならではのルールがたくさんあります。

きうぷる

Q3. 紀の川市の魅力はなにぷる?

馬越さんご夫婦

びっくりしたのは、B級グルメの美味しさですね。おばあちゃんが一人で切り盛りしているような、美味しくて安くてボリューム満点のお食事処がたくさんあるのは魅力です。


Inteview Movie

移住フロー

ネットで情報を集める

まずは、ネットでとにかく情報を集めた。特に、移住経験者のブログやYoutubeなどからリアルな意見を拾うことを意識した。

地域の不動産に相談する

古民家売買は個人間で行われることが多く、最後の最後で契約が破断するなどトラブルも少なくない。不動産業者を仲介することで、物件受渡しまでスムーズに進み、雨漏りやシロアリ対策、庭のちょっとした手入れなども請け負ってくれることがあるのでオススメ。

実際に訪れ、人と話す

実際にその土地に訪れ、町の様子や地域コミュニティを確認した。地域に馴染めるかの不安については、近所に新しい家が建っているかどうかを確認するのも一つの手。

移住

移住してからは、まず生活インフラを整えることに忙しく過ごしている。電気やインターネット、上下水道やガスまで。都会では当たり前のことが通用しないことが多いので、頼れる人を見つけることが近道。

この記事を書いた人

ぷるるん課長

取材後、個人的に馬越さん夫婦のポッドキャストを聴いてみた。題材は、歴史やお酒、最近見た映画の話など。なんでもない毎日の話なのだが、「なるほどな」が必ず見つかるから驚きだ。愛さんがマルシェを始めたのも、本当に美味しい野菜が、今の流通のあり方やその規模の小ささから届くべき人に届いていないと感じたことがきっかけだそう。人とのつながりの中で、本当に大切なものを残し伝えようとする気持ちが、馬越さん夫妻をこの古民家へと導いてくれたような気がした。この場所を中心に、馬越さん夫婦の活動が実り豊かになっていくことを願う。