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カフェと純喫茶の
底しれぬ非日常の世界へ
カフェと純喫茶の
底しれぬ非日常の世界へ
日常の喧騒を離れて違う世界にトリップしたくなった時、気軽に気分を変えられる場所が、カフェや喫茶店の存在ではなかろうか。ランチの選択肢に、ちょっと一服したい時、さらには1人でも2人でも数人でも、いろんな気分やシーンを受け止めてくれる。そんな懐深い癒やしの空間の中から、バラエティに富んだカフェや純喫茶にご案内しよう。日常とは隔絶された個性豊かな世界へ、いざ。
目次
瞬時に非日常。日本庭園を借景とするモダン美に浸るカフェ&レスト サンスイ
足を踏み入れた瞬間、目の前に広がる日本庭園に目を奪われる。その庭に面した一面の窓にはクラシカルなレースカーテンが下がり、店内には美しい模様を描くレンガタイルや豪華なシャンデリア。どこを切り取っても優雅でモダンな空間が堪能できる。入口の食品サンプルも美しく、正しき純喫茶の居住まいにキリリと身が引き締まる。
約40年前のオープン当初は周辺にたくさんの喫茶店が連なる「喫茶店銀座」だったことから、特色を出すためにこのゴージャスな店作りが生まれたそう。今なお当時の空気を感じる独特の空間は老若男女に人気で、ゆったりと座れるソファに腰掛けると、しばらく動きたくなくなるほど。
人気はいろんな味がミックスされた「ヤングランチ」や「レディースランチ」(各1000円)。他にも8時から時間を問わずオーダーできる和風定食(750円)などの定食から単品まで、メニューには迷うくらいの品数が並ぶ。目で舌で、肌で、非日常の空間を心ゆくまで愉しみたい。
カフェ&レスト サンスイ
【住所】 紀の川市藤崎341
【電話】 0736-75-4270
【時間】 6:30〜18:00(OS17:30)
【定休】 無休
【座席】 64席
【駐車場】約25台
ときめき要素満載! 桃の園に咲く可憐な小箱
喫茶 桃園(とうえん)
桃畑に囲まれるように建つこの店は、オープンからもうすぐ半世紀。その歴史は決して古びるのではなく、レトロな可愛さとして随所に生かされている。シックなクッション壁に楕円を描くキッチンカウンター、さりげなく置かれた昔懐かしいゲームテーブルも見逃せない。
こちらで人気なのが、ワンコインのモーニングや手作りのハンバーグ定食、そして地元の桃100%の「桃ジュース」(480円)だ。このジュースは年中いただけるが、夏場にはフレッシュな桃がトッピングされた「桃ジューススペシャル」(550円)も登場する。
そして注目したいのが14時から16時限定の「3時のおやつセット」。ひと口サイズのミックスサンドとフルーツ、またはホットケーキとフレンチトーストにどちらにも自家製の桃アイスが付く。小腹を満たすにはピッタリのサイズ感で、1プレートをシェアしてもよし。これで飲み物代にプラス300円とはリーズナブルにも程がある。時代を超えて愛され続ける所以は、このおもてなし精神によるのかもしれない。
喫茶 桃園(とうえん)
【住所】紀の川市桃山町元124-4
【電話】0736-66-0456
【時間】9:00〜OS17:00
【定休】日曜・祝日休
【座席】35席
【駐車場】約15台
通にも初心者にも勧めたい正統派珈琲店
珈琲館 熊野路
イギリスの片田舎をイメージしたというドッシリとしたログハウスの佇まいから抱く重厚なインパクト。さらに扉を開くと正面のガラスケースには豆とミル、レトロな帆船の模型が現れ、奥ではもの静かなマスターが迎えてくれる。
昭和52年にオープンしたこの店は、「珈琲館」を掲げる通りコーヒー好きなら外せないスポット。豆の仕入先にもこだわり「いろんな好みがあるので、できる限りそれに応えたい」と独自のブレンドは8種。ハンドネルでじっくりと淹れる薫り高く豊かな風味が、心の中の凝り固まった何かをじわりとほぐしてくれている気分になる。
またコーヒーだけでなくナポリタンやホットケーキといった食べ物もぜひおすすめしたい逸品揃い。銅板でふっくら焼き上げるホットケーキには店名の焼印が施され、バターに加えて和蜜・和三盆・メープルシロップの3種から選べる蜜がコーヒーと相性抜群。じっくり炒めた泉州の玉ねぎと生パスタで作るもっちもちのナポリタンは一度食べるとやみつきに。
珈琲館 熊野路
【住所】紀の川市貴志川町神戸177-3
【電話】0736-64-5454
【時間】8:00〜19:00
【定休】月曜休
【座席】24席
【駐車場】約5台
食べて寛いで巡り会える!? ご縁あふれる社交場カフェ
branch(ブランチ)
ランチにティータイム、そして夜カフェまでオールマイティに過ごせるカフェはそう多くない。そんな貴重な1店がこちら。白と木目の店内に映えるカウンターの緑色。さりげなく飾られた小さな花たちも心和ませてくれる。ここでいただけるランチは旬の野菜をたっぷりと取り入れた手作りの味わいが人気。定番の「とりから」は下味で漬け込む梅干がアクセントとなり、ほのかに梅香る絶品! 他にもランチがある中、ダントツ一番人気というのが頷ける。
カップルからママ友、仕事帰りのサラリーマン、さまざま人が憩いの場として訪れることもあり、実はここには「縁結びスポット」というもう1つの顔がある。訪れた人同士で会話が生まれたり、オーナーによるカップリングで結ばれたりと、さまざまなケースがあるが、なんとここで結婚に到ったカップルは約20組というからすごい! 「昼のスナックのような感じ」とオーナーが話す通り、ふと誰かと 喋りたくなった時にもふらりと訪れたい「社交場」カフェなのである。
branch(ブランチ)
【住所】紀の川市貴志川町丸栖735-1
【電話】0736-64-7680
【時間】11:30〜22:00
【定休】日曜・月曜休
【座席】13席
【駐車場】共用
子どももペットも楽しめる、絶景ログカフェ
café MURO
高台にあるログハウスの階段を登ると目の前が一気に開け、開放的な眺めにしばし見惚れてしまう。店内はテーブル席でくつろぐタイプ…と思いきや、奥は広々としたフローリングのキッズルームに。絵本や遊具が揃い、お手洗いには大人用の隣に可愛らしいキッズ用も。「私が子育てしている頃に、子どもを連れていけるお店が欲しかったから」と話すオーナーの想いが詰まった店は、子育て中のパパママに嬉しい配慮がぎっしり。ランチにもお子様用が3種あり、離乳食とアレルギーのある子は持ち込みも可能。オープン当初に連れられていた赤ちゃんたちも、今では成長して大人席に座るようになっているそう。
ランチだけでなく、ここではケーキ類もおすすめだ。中でも敷地内の木になる栗のマロンケーキは毎年販売開始を待ちわびるファンがいるほど。定番ではレモンの風味と独特の食感が楽しいここならではのレモンケーキをぜひ。
デッキ席にはリードフックがあり、ペット連れもOKと、オールマイティな懐の深さはもはや脱帽レベル!
café MURO
【住所】紀の川市桃山町最上757-39
【電話】0736-66-9535
【時間】10:00〜17:00(OS16:30)
【定休】火曜・水曜休
【座席】20席
【駐車場】7台
甘さは必要最低限。だからこそわかる洗練の味わいを
cafe sweets Sablier(サブリエ)
紀の川市の環境に惚れ込んだ移住の先輩が営むカフェ。名だたるホテルで修行を積んだシェフのスイーツと絶品ランチを求めて、週末には遠方からの訪問も多い。 実は甘いものが得意でないというシェフ。そのためフランス菓子をベースにアレンジした味わいは「スイーツ」なのに甘さを最小限まで抑えたものばかり。とはいえ、フルーツなどの素材の甘さが引き立ち、むしろいくつでも食べられる。
人気No.1の「ゴルゴンゾーラのタルト」は癖のあるチーズの塩気がほんのりきいた、ワインにも合うスイーツだ。
フランス語で「砂時計」を意味する店名通り、店内にはゆったりとした時間が流れる。店からも見える隣の桃畑にはこの店の木が1本植わり、夏場にはたわわに実った果実がそのままスイーツに。人気のランチは農家から直接仕入れる野菜が中心で、メインは週1回変わるがオープン以来3年間同じメニューは1度としてないという。またわんちゃん用に「わんずのおやつ」も販売。テラス席はペット可なので、一緒におやつタイムを楽しめるのも嬉しいポイントだ。
cafe sweets Saber(サブリエ)
【住所】紀の川市粉河1002-4
【電話】0736-60-2069
【時間】11:00〜OS18:00(OS17:00)※ランチは2部制で要予約
【定休】火曜休 ※別途不定期連休の場合あり
【座席】20席
【駐車場】10台