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住いも甘いも紀の川市「Good for Kinokawa」

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集い楽しめる場所に、
これからを紀の川市で。

集い楽しめる場所に、
これからを紀の川市で。

川畑 寛晃 さん
川畑 久美子
Kawabata Hiroaki
Kawabata Kumiko

紀の川市民歴4年

大阪府守口市生まれの寛晃さんは、大学進学のために静岡へ。その後、貿易企業の千葉支社で、通関士として勤務する。同じ職場で働いていた久美子さんと出会い結婚する。33歳のときに家業を継ぐために大阪へUターン。家業とは別に、模型(プラモデル)作りができる貸しスペースの事業と久美子さんの仕事であるホームステージングの事業をするための広い建物が必要となり、物件探しを開始する。2020年に物件と出会い、紀の川市に移住。

ツーリングをする人も多く見られる、紀ノ川広域農道。龍の背中のようなアップダウンがある通称ジェットコースター道を、かつらぎ町方面に。
開放感ある空と緑がひろがる、紀の川市平野(ひらの)。地産地消の食材で作るキャンプ飯が味わえ、模型作りに集中できると評判の「カフェと模型工房 iiba(イーバ)」を訪れた。

懐かしき、ガンプラ世代

アニメ「機動戦士ガンダム」が最初にテレビ放送されたのが1979年から1980年。このときは、低視聴率で打ち切られるが、1981年の劇場版「機動戦士ガンダム」の公開発表と同時にテレビでの再放送が開始される。その頃に発売されたガンダムのプラモデル、通称ガンプラが爆発的にヒットし、小中高生を中心に人気が広まってガンプラブームとなる。当時中学生であった寛晃さんも、ガンプラにはまっていたひとりだ。 その時は夢中で作っていたが、高校生になるとしだいに作らなくなり、一度はガンプラから離れてしまったそうだ。

そんな寛晃さんだが、現在、模型を作るための貸しスペース「カフェと模型工房 iiba(イーバ)」を経営している。どのような経緯があり、この紀の川市に移住し、お店をすることになったのか、話を伺った。

家業を継ぐために、大阪へUターン

寛晃さんのお父さまが他界されたことをきっかけに、川畑さんご夫婦は、千葉から大阪へ戻り、家業である通信工事業を継ぐことに。それから10年経った頃、プラモデルを趣味とする従業員に影響を受け、寛晃さんもプラモデル作りをはじめる、いわゆる出戻りモデラーである。ガンプラ時代を懐かしむ気持ち。プラモデルのパーツや構成も進化しており、その面白さからすっかり夢中になるのだった。

プラモデル作りは塗料の溶剤としてシンナーを使用し、細かな粉がでる。当時お子さんが小学生ぐらいだったこともあり、作業は事務所で行なっていた。自分と同じように、作りたくても、自宅では作ることができない人たちがいるのではないかと思い、寛晃さんは、その人たちがプラモデル作りに集中できる場所を提供したいと考えるように。それから家業とは別に、1階をカフェに、2階で模型作りができる貸しスペースのお店「アナハイムカフェ」を大阪ではじめるのであった。

重なるタイミングとご縁

奥様の久美子さんは、モデルハウスの演出用に家具を貸し出すホームステージング事業と、室内の整理整頓やDIY、インテリアコーディネートの相談に応えるインテリア事業をおこなっている。貸出用の家具は、貸し倉庫と自宅で保管していた。あるとき、アナハイムカフェのテナント退去の話があり、それをきっかけに、すべての事業の拠点と住居も兼ねた広い物件に引っ越ししたいと考え、物件を探し始める。
大阪で何件か物件の内覧に行くも、タイミングがあわず見送りになった。大阪だけでなく、郊外も視野にいれインターネットで探しだす。こうして出会ったのが、店舗、事務所兼住居の現在の紀の川市の物件だ。
母屋から増築された2世帯分の家屋と、離れが1棟、柿を保管していた倉庫、駐車場も10台確保できる十分な広さだ。庭には大きな桜の木もあり、内覧に訪れたときは満開であった。実際に来てみると、大阪から高速道路を利用して1時間ちょっとの時間で着く。初めて訪れた紀の川市であったが「ここだ!」と思いその場で決めたという。

人が集う場所に、移住後の生活

柿を保管していた倉庫は、「キャンプに来た気分を味わえる」をコンセプトにしたカフェに。気軽に利用してもらえるように、イートインコーナーも設けた。
紀の川市の野菜をふんだんに使ったランチメニューは、キャンプ道具のメスティンやスキレットで調理をする。できたてのキャンプ飯の美味しさを味わうことができ、希望があれば、バーベキューをすることも可能だ。カフェを起点に、気軽に集える場所、同じ趣味の人が集まり楽しめる「いい場所(いいばしょ)」になってほしい。お店の名前「iiba(イーバ)」の由来である。

あるものを活用し、日々を楽しむ

「移住してすぐは、水回りが整っておらず不安な気持ちが強くなるときもありましたが、自分たちで手を加えていくことで、日に日に快適になっていくことがわかり、それが面白い。」と、川畑さんご夫婦。
初めて見る虫や、季節ごとの旬の食材。自然をめいっぱい感じる紀の川市での生活には、都会にはないのびのびとしたものがある。田舎暮らしは不便では?そのように思われるかもしれない。もちろん不便に感じることもある、そんなときはインターネットだ。調べると簡単に情報を得ることができ、近所で買えないものも何でも手に入る時代だ。「使えるものをうまく活用して生活をする」活用するものは変わっても、この考えは昔も今も変わらないのだ。住宅が密集し車も渋滞する、そんな都会の暮らしは本当に便利だったのだろうか。川畑さんご夫婦は、今だからこそ感じることがあるという。

紀の川市に移住してから、やりたいことが湧いてくる。
模型作りにもっと没頭できるように、宿泊できる環境を整えたい。
模型だけでなく、いろいろな趣味の方が集う場所として「iiba(イーバ)」を利用してもらえるようにしたい。
川畑さんご夫婦は、紀の川市で新たな楽しみを見つけている。それは初めてプラモデルに触ったときのような、わくわくする感覚だ。
「人生の旬はこれから」川畑さんご夫婦は、今日も紀の川市での生活に心を躍らせる。

教えて!センパイ!

きうぷる

紀の川市を一言で表すとなにぷる?

川畑さんご夫婦

豊か。
自然や食材、紀の川市での生活と過ごす時間が、とても豊かです。

きうぷる

紀の川市の魅力はなにぷる?

川畑さんご夫婦

果樹園が広がる風景が美しいです。フルーツや野菜が美味しく食生活も豊か。
住んでいるみなさんが優しく、パワーのある方ばかりで活気があります。

Inteview Movie

まずは物件探し

事業の関係からも広い物件が必要であった。まずは大阪から探し始め、すぐによい物件を見つけるもののタイミングが合わず。大阪市内だけでなく郊外も視野にいれ探しだす。

現地に赴き、理想の物件

ネットで見つけたときから、気になっていた。不動産屋さんに問い合わせ、物件を見に紀の川市を初めて訪れる。物件と駐車場の広さ、大きな桜の木。内覧したときに「ここだ」と思い即決する。

移住・開店

大阪のマンションを売り払い、移住する。以前の入居者の家具などがそのままの残置物件であったため、片付けからはじまる。キッチンとお風呂は使用できる状態ではなく、DIYをしながらの生活だ。2022年10月にカフェを開店させる。

この記事を書いた人

ぷるるん課長

川畑さんご夫婦とお話したしたときの、前向きな考えかたが今でも印象に残っている。ムカデにかまれる話も、楽しげに語られる。移住当初の水回りの不便さ、水道管が凍った話もご夫婦で笑い、懐かしむような面持ちさえ感じた。「人生の旬はこれから」。この一言から、困難なことも面白がり夢を実現させていく川畑さんご夫婦の姿が思いうかぶ。
川畑さんご夫婦が今後も、ますます活躍されていくことを願う。