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紀の川市のノスタルジック
まもり受け継がれる空間

紀の川市のノスタルジック
まもり受け継がれる空間

みなさんこんにちは、「きの かわいち」です。お元気でしょうか。
10月になりすっかり秋です。私はこの時期の少しひんやりとした風が、とても心地良く好きです。秋の夜長に窓を開け、読書を楽しんでおります。皆様はいかがお過ごしでしょうか。

さっそく本題ですが、今回はですね、紀の川市のノスタルジックな場所をご紹介します。
「ノスタルジック」とは郷愁(きょうしゅう)。それは、「故郷や昔のことを懐かしむ気持ち」そんな気持ちにさせてくれる場所のご紹介です。写真を多めでお届けいたします。
それでは、どうぞ!!

日本人の心を感じる家屋

「桃源の郷 宮折」 耕心院

桃山町市場交差点を和歌山県道130号桃山丸栖線へ進み、高島橋の手前を左へカーブし柘榴川を渡ります。程なくして左手に大きな白い看板が見えてきます。そこは、400年以上前に建てられた旧家津田屋敷です。

紀州の大地主庄屋の面影を残した建物は、昭和41年に映画「紀ノ川」のロケ地となりました。現在は、当主である内田善海さんのご自宅であり「桃源の郷 宮折 耕心院」として一般公開されています。立派な門をくぐると、にこやかに内田さんが迎えてくださいました。建物内を内田さんにご案内いただきました。

約1,800坪の敷地に木造一部2階建ての屋敷と4つの蔵、長屋門が配置され、美しい庭園があります。広いです!
この建物は、太く丈夫な木材で組んでいるため、窓を大きく開口でき、室内から見る外の景色はまるで額の中の絵画のよう。外と部屋との間にある曖昧な空間、縁側。そこに座り観る景色は心が落ち着くものがあります。私たち日本人は、昔から四季を感じ生活をしていたのだとしみじみと感じる時間でした。

お布団を敷けば寝室に、ちゃぶ台を置けば食卓に、茶室になったり襖を外して大広間になったり。昔より日本の家は、部屋を柔軟に使用するという文化があります。 床の間のある部屋はお客様をもてなす部屋として使われ、床の間の位置によって上座と下座が決まります。密かに家主の威厳を演出するところと言われている床の間。こちらの天井木材は桜の木でした。粋です。

大正ロマンを感じる雰囲気の洋間が、建物のちょうど中心にあります。そこで小休憩した際、「伝統技術や日本の心を感じる、この貴重な家屋が朽ちていくのはもったいない」と内田さんが力強くお話をされていたのが今でも記憶に残っています。
そのような思いで、今日も内田さんはこの建物を守り、多くの人を招き案内をしています。

近所に、このような美しく立派な建築物と庭園があることを誇らしくも思う日でした。せわしない時間を過ごした後は、心を落ち着かせにまた行きたいと思える場所です。

桃源の郷 宮折耕心院(予約制)
【住所】紀の川市桃山町調月331
【電話】090-5648-8927
【時間】10:00〜16:00(閉園時間17:00)
【定休】水曜日(祝祭日の場合は翌日)
【入園料】500円 
【WEBサイト】https://pain-de-panier.com/


人が集いつながりを創りだす古民家

創 -HAJIME cafe-

県道7号粉河加太線よりJR粉河駅の方へ粉河とんまか通りをくだります。JR粉河駅を正面に左へ曲がると、歴史を感じる赤レンガの壁が見えてきます。そこは、100年前に建てられた登録有形文化財(建造物)に指定されている山﨑邸です。
※山﨑邸(旧山﨑家住宅)・・・綿ネルと呼ばれる綿織物の生産で財を築いた当主 山﨑栄助邸の母屋です

現在は、社会福祉法人 一麦会(麦の郷)が「企画共同の場、活動の場、働く場」としてひきこもりステーション事業をこの場所で行っています。また、人が集まりつながる場所となるよう「山﨑邸プロジェクト地域連携づくり」の拠点でもあります。

玄関を入ると漆喰で塗られた白壁が天窓から入る陽の光を柔らかに反射し、奥へ奥へと続く通り土間に陰翳を映してします。木材の外観とは一変して、モルタルを使った近代的な空間です。そこを抜けると、懐かしく落ち着いた和の空間、カフェスペースがあります。店内には食欲をそそる香りが漂っています。それでは、建物内を見学する前にランチをいただきます。いざ!

メニューの中から悩んだあげく、紀の川市のフルーツを使った「季節のランチ」を選びました。夏野菜と鶏唐揚げの酢豚風甘酢あんかけ…さっぱりとしたすもものドレッシングのサラダ、最高です!
店内には、山﨑さんの私物であるレトロな雑貨、骨董品や古書。地域の方から譲り受けた扇風機やテーブルが置いてあります。

建物は、大正6年(1917年)に建てられ、木造2階建の自由な意匠が多く見られる近代和風建築です。カフェスペースとして使用されている部屋以外も、学びや会議、ボードゲームやライブ、映画上映会などレンタルスペースとして利用できるようになっています。ご希望の際は創cafeにご相談ください。

1階には寺院や神社、お城などに使われる格式高い天井様式「折上格天井(おりあげごうてんじょう)」の大広間があります。和洋折衷の階段で2階へ上がると、昔ガラスの窓が広がっており、部屋全体に明るい光が入ってきます。2階に洗面台があるなど建設当時では珍しい見所が、たっぷりです。ぜひ、お越しいただき、ご覧ください!

▲傘の骨をあしらった天井「傘天井の間」

部屋ごとにそれぞれの味があるこの建物には、今日も多くの方が訪れていました。帰りに雑貨やドリップパックコーヒーを購入したら、素敵な英字新聞でできたバックに入れてもらいました。わー、おしゃれ!次は妻とケーキを食べに来ます。

創 – HAJIME Cafe –
【住所】紀の川市粉河853-3
【電話】0736-60-8233
【時間】11:00〜15:00
【定休】月・火・水・日
【WEBサイト】https://hajime-cafe.jimdofree.com/
【facebook】https://www.facebook.com/hajime.cafe.slowtime


幼少時代へタイムスリップできる駄菓子

すずらん

JR打田駅の目の前のお店から、子どもたちがわいわい賑やかに出てきました。そこは、昔懐かしい駄菓子屋さんでした。

引き戸を開けると、11円、32円、43円・・・と並ぶ駄菓子を見ながら、子どもの頃、100円玉をギュッと握りしめながら選んだ思い出が蘇ってきます。
クジがしたい、だけど82円だとお菓子が18円分しか買えない。100円玉で、自分が最大に満足できる買い物をするために頭の中で何度も計算したものです。

懐かしいお菓子を眺め終わると、暑い日だったので迷うことなく、私はソフトクリームを選びました。

私は大人になったんだと実感する瞬間でした。

時間もゆったりと懐かしい空間で、子どもの頃を思い出させてくれる場所でした。

すずらん
【住所】紀の川市打田1241
【電話】0736-77-4265
【時間】13:00〜17:00
【定休】月曜日



家に帰り、今日のことを妻に話しました。
歴史ある日本家屋にも古民家にも住んだことのない私ですが、今日は「懐かしさ」をずっと感じています。それはとても不思議な感覚です。

紀の川市には、昔からあるものをあるがままの姿で活かし守っている方たちがいます。その懐かしい空間を変わらず、ずっと守っていきたいと私も思う日でした。
今日ご紹介した3つの場所が、多くの方に訪れてもらえる場所になることを願っています。

今回も最後まで読んでくださりありがとうございます。どこか田舎に住んでみたいと考えている方、移住先を探している方は、「紀の川市」を一度見に来てください。
そして、もし紀の川市を少しでも気に入っていただけましたら、ぜひこちらでお話をさせてください。
あなたの人生の旬を「紀の川市」で・・・

それでは、又、次回をお楽しみに!以上、きの かわいちでした。


この記事を書いた人

きの かわいち

30代後半の会社員です。
田舎ぐらしに憧れていたわけではないですが、紀の川市に惹かれるものがあり、思いきって夫婦で移住を決意しました。
今は、休みの日に紀の川市の新たな魅力を、発見をするのが楽しみとなっています。